浪人生の受け入れ決定までの経緯
浪人生の指導を行なっていませんでした
Vキャンパス開設当時、浪人生の指導は行なっておりませんでした。
現役時の大学受験に失敗すれば、浪人生は予備校に通うのが当然だと思っていたからです。
予備校では朝から晩まで勉強できます。また予備校には科目別に専門の講師が授業を行います。
残念ながらVキャンパスを毎日朝から開けるわけにはいきませんし、
各科目に精通した専門の講師を集めるわけにもいきません。
ですから、高3までVキャンパスで過ごし、残念ながら浪人することになった場合、
「予備校で一年頑張れ!」と送り出してきました。
その後も連絡を取り合い、模試の結果もデータとして集めたり、勉強以外に
無駄な時間を使っていないかを確認したり、影ながらできるだけのフォローを行ってきました。
しかし、浪人した生徒たちが予備校で一年勉強しても、
第一志望の大学に合格したという事例がほとんどありませんでした。
これは、ある一年に限った現象ではありません。
毎年毎年、予備校に行った連中が残念な結果を残し続けているのです。
せっかく一年浪人したのに、現役時に合格していた大学に進学する生徒もいました。
秋までは模試で難関大学にA判定を連発しながら、もっとも大事な直前期にだらけてしまい、結局滑り止めの私立に進んだ生徒もいました。
浪人生が失敗する理由
これは何が原因なのか。
なぜ予備校で浪人生活を送っても思ったほど成績が伸びないのか。
結局、浪人生自身では自らの学習管理・生活管理ができないということを
意味するのではないでしょうか。
浪人生というのは、高校という束縛から解放され、
いわば勉強だけしていればいい環境の中にいるわけです。
この環境の中で勉強を続け、
浪人してから偏差値を10も20も上げる生徒が少数ながらいるのも事実です。
しかし、高3までをVキャンパスで過ごした生徒達のほとんどが、
予備校に行っても結局は伸び悩んで希望した大学に行けていない。
私も一年浪人したからわかります。
浪人生活はたしかにしんどいです。
勉強しようと思えばいくらでも勉強できる一方、まったく勉強しないのも自由です。
また、高校や予備校の友達からさまざまな誘惑を受けます。
私の浪人時代にも、パチンコ・麻雀・競馬・酒・タバコ・ビリヤードと、
友達たちがさまざまな誘惑に流されていきました。
こんな環境の中で、自分を律して目標に向かっていける浪人生は
実は昔も今もあまりいないのが現実でしょう。
浪人生にとってもっとも必要なこと、
それは学習面と生活面の両面で他者から管理してもらうことです。
しかし、残念ながら、大手予備校にそこまでのフォローを期待することはできません。
学習面・生活面での管理とは、
生徒の年間学習プログラムの作成、
プログラムの進捗状況の把握、
必要に応じたプログラムの修正、
弱点が見つかった場合のフォロー、
学習時間の管理、
生活面・体調面・精神面での管理、
家庭との頻繁な連絡
などさまざまな要素を含みます。
これだけ多岐に渡る管理を、大手予備校のチューターが担当生徒一人一人について行うことが
不可能なのは当然です。
2010年度から浪人生の受け入れを開始
そこで、2010年度からVキャンパスでは若干名の浪人生を受け入れ、
年間を通した学習管理と生活管理を行っています。
まず、4月から英語・数学をもう一度叩き直しました。
英語については、単語・熟語、文法、構文を徹底的に反復させました。
英語の長文は毎日欠かさず30分程度の音読をさせています。
また数学は、基礎問題集の反復からスタートし、
さらに難易度の高い問題集を3周する作業に入っています。
その他、センター対策として、古文・漢文対策授業を実施したり、
理科の個人指導を実施したりと、各自の弱点補強を図っています。
幸いというか当然というか、彼らは誘惑に惑わされることもなく、
一日12時間(もちろん塾の休講日も含めて)を学習時間に費やしています。
またお母様方ともメール・電話で、あるいは直接お会いして家庭での状況を確認し、
学習進度をお伝えしています。
このような地道な指導の結果、学力・偏差値も順調に伸びています。
来年の受験が楽しみです。
指導当初は幾分の不安もあったものの、
「納得のいく指導ができた一年だった」と胸を張れるだけの指導を私たちは行なっていますし、
生徒も充実した一年を過ごせたと後に思い返す時期がきっとくるでしょう。
今では浪人生の指導ができて良かったと思っています。

